ここ数年間、中国の健康食品輸出入はいずれも盛んな状態を保ってきた。2010年と2011年の大幅な成長を経て、2012年には中国の健康食品輸出額が2.13億ドルに達し、前年同期比で3.47%増加し、基本的に穏やかな成長を維持した。
中国が輸出する健康食品は主に魚油、レシチン、ローヤル・ゼリーなど健康食品の原料となるもので、その輸出先は世界各地の98の国と地域に上っている。アメリカ、日本、カナダは、中国の健康食品輸出の主な市場で、この三大市場への輸出額は中国の健康食品輸出総額の45.73%を占めている。そのうち、アメリカへの輸出額の80.78%を占めるのは魚油製品の輸出だ。アメリカは主にノルウェー、中国、ペルー、メキシコ、カナダなどの国々から魚油を輸入している。また、日本に輸出する健康食品は主にローヤル・ゼリー製品で、その輸出額は日本への輸出総額の90.56%を占めている。
2012年、民間企業は健康食品の輸出を推し進める主な力となり、輸出に携わった企業数は319社、その輸出額は1.26億ドルで、輸出総額の59%を占めた。輸出に携わった「三資」企業は26社、その輸出額は6742万ドル、輸出総額の31.6%を占めた。それに対して、国有企業の輸出額は、輸出総額の9.18%しか占めていなかった。
また、統計データによると、2012年、中国の健康食品市場の規模は2600億元に達したという。中国健康食品産業は1990年代から始まり、現在では十分のエネルギーを蓄積して、新たな発展のチャンスを迎える段階にある。健康食品の輸出も新しい急速発展の軌道に乗りつつある。
図1: 2000年-2012年中国健康食品輸出額の変化図(単位:万ドル)
注: 図1における2011年と2012年のデータにはミツロウに関する統計データが含まれており、それぞれ4584万ドルと4048万ドルだった。
図2: 2012年中国健康食品輸出市場の構成について(輸出金額で割合を計算)
表1: 2012年中国健康食品輸出に関する国別統計データ
(出所: 中国医薬報2013-04-24)