世界で権威的な製薬関係メディア機構であるScripは近頃、2011年の最新の世界トップ100製薬企業のランキングを公布した。ファイザー社は引き続き一位を占め、サノフィ社は二位を占め、MSD製薬社は去年の7位から3位へと一躍したことを明らかにした。
ファイザー社がトップ100社の一位に立ったことができたのは、ワイス社とKing製薬社を合併・買収することを手段として、その処方薬分野でのリーダー地位を拡大してきたからとも言える。同社の処方薬売上は2011年に600億ドルに登った。MSD製薬社の利益向上にも2010年の初めにシェリング・プラウに対する買収はその一つの原因であった。
トップ10に位置づけている製薬企業の処方薬売上総額は3,460億ドルであり、トップ100製薬企業の総収入の53%に当たった。トップ100社の中、処方薬売上が100億ドルを越える企業は18社あり、その売上の合計が4,600億ドルであり、トップ100製薬企業の売上総額の71%に当たった。バイオ製薬会社の大手であるアムジェン社、日本製薬会社の大手である武田社、アステラス社及びノボ ノルディスク社はその中にあった。
ランキングから見ると、トップ100製薬企業の前列に位置しているのは主にヨーロッパ系とアメリカ系の企業であった。トップ25社の中、売上が50億ドルを越える企業の中、アメリカ系企業は10社、ヨーロッパ系企業は9社、日系企業は5社、イスラエル系企業は1社があった。
2011年世界医薬品売上高ランキング(上位30位)
1 | ファイザー | 16 | ベーリンガー・インゲルハイム | |
2 | サノフィ・アベンティス | 17 | アステラス製薬 | |
3 | メルク | 18 | ノボ・ノルディスク | |
4 | ノバルティス | 19 | 第一三共 | |
5 | グラクソ・スミスクライン | 20 | エーザイ | |
6 | ロシュ | 21 | 大塚ホールディング | |
7 | アストラゼネカ | 22 | バクスターインターネションナル | |
8 | ジョンソン&ジョンソン | 23 | メークセローノ | |
9 | イーライ・リリー | 24 | ギリアドーサイエンシン | |
10 | アボット・ラボラトリーズ | 25 | マイランラボラトリーズ | |
11 | ブリストルマイヤーズスクイブ | 26 | セルヴィエ | |
12 | テバ製薬工業 | 27 | 田辺三菱製薬 | |
13 | アムジェン | 28 | フォーレスト | |
14 | バイエル・ヘルスケア | 29 | ニコメッド | |
15 | 武田薬品工業 | 30 | CSLベーリング |
(出所:中国化学製薬工業協会のウェブサイト 2012年02月3日)