2012年4月24日に、2012中国医薬品流通分野政策及び現代医薬品物流発展サミットでは、商務部市場秩序司巡視員温再興氏は初めて2011年中国医薬品流通分野運営分析報告の主な内容を公開した。報告では、2011年中国の医薬品流通分野の発展が健康で安定しており、集中度が大幅に向上してきたのを明らかにした。

　 2011年5月5日に、商務部は「全国医薬品流通分野発展計画綱要（2011～2015）を発布した。綱要では、「第十二期五ヵ年計画」の末になると、1～3社の年間売上が千億元を上回る全国的な大手医薬品商業グループを形成し、医薬品卸売トップ100社の年間売上が医薬品売上総額の85％以上を占め、医薬品小売チェーントップ100社の年間売上が医薬品小売企業の売上総額の60％以上を占めるとの目標を提出された。

　 商務部の初歩的な統計により、2011年、医薬品流通業種の年間売上総額は8,668億元（七つ大きな分類の商品税込み価格）、同期比約23％増、その内医薬品類の売上は6,630億元、増加率が約20％である。全国の比較的に大きいな規模の医薬品流通企業（直接申請企業は760社余り）の主要営業収入は6,017億元に達し、131億元の利益総額を実現し、同期比17.9５増、平均純利益率が1.73％、前年比0.2％減、平均粗利率が7.01％、前年比1％減となったと明らかにされた。全体的からみると、業界の売上総額の増加につれて、利益もそれについて上昇している。しかし、利益率がやや下降した。

　 2011年6月までに、全国には1.1万社の卸売企業があり、同期比15％の減、医薬品小売チェーン企業が2,409社で、同期比4.29％の増となった。2011年、国薬集団、上海医薬、華潤持株という3社の医薬グループ企業の主要営業収入は業種全体総額の24.8％を占め、トップ100社の主要営業収入総額における割合が同期比8.4％の増となった。

　 医薬品小売分野の市場集中度もある程度アップしており、トップ20社の内、年間売上額が30億元を超える企業は5社、20億元を超える企業は4社、そのほかの11社の売上額もいずれも10億元を超えた。

　 上記の業界統計データは、中国の医薬品流通業種「第十二期五ヵ年計画」の目標は部分的に繰り上げ達成が実現できる可能性があると示した。温再興氏は、新たな医療改革の推進、国民全員医療保険のカバー範囲の拡大及び国民が健康に対する需要の増加につれ、2012年中国医薬品流通業界の全体的な情勢は依然として見通しがよく、年間の売上の成長率は約16％を保つことができるだろうと予測している。

（中国医薬品商業協会より提供）

（出所：中国医薬報　2012年05月07日）