先日、記者が「国家基本医薬品外資先発医薬品単独定価と国産医薬品統一定価対照表」である資料を調べると、外資先発医薬品薬の価額は長年にわたって割高を保っており、表にあげられる九つの外資先発医薬品は同じ製品の国産医薬品に比べると、平均で1311%高く、価額差の一番激しいカプトプリル(商標名キャポテン)は同品種の国産医薬品に比べると、価額差が2319%高く、外資の最も低額な国産の同品種薬物より6.43倍程高いことを明らかにした。
記者の調べによると、外資医薬品の価額が高い理由は、特許保護などの超「国民待遇」を受けるほか、国内の医薬品価額コントロール政策の影響を受けないからである。
10月25日、中国医薬工業科学研究開発促進会執行会長宋瑞霖氏は記者にこう伝えている。「外資医薬品の価額が国産医薬品より高い理由はとても複雑である。まず、外資医薬品品質の執行基準は国内の基準より高い。二つ目は外資企業は日本、韓国、ベトナムなどのところで緊密な価額関連基準を執行し、中国市場独自の定価設定を行わない。三つ目は、外資ブランドの無形資産は価額が高いため、外資医薬品の定価もとても高いという結果を招いた」。
また、先発医薬品の価額についてはほとんど企業が独自で定価設定をい、入札、政策的価額制限、値下りなどの政策に対して「超国民待遇」を受けている。
記者は、国家発展改革委員会が公布した最新の「医薬品価額管理規則(意見求め案)」では、すでに「先発医薬品」のコンセプトを取り消し、また「先発薬」に周期的な価額値下げ要請を見つけた。「規則」では、「すでに販売されている政府指導価額を実行した医薬品に対し、政府の価額主管部署は2~3年ごとに一回に政府指導価額を集中調整を行うことができる」と指摘している。
注)先発薬は中国語では「原研薬」という。「原研薬」とは、化合物の特許期限を過ぎた(行政的保護期間の終了を含む)特許医薬品と同種類の医薬品(中国での特許保護を申請できないが、国内ではじめて販売された医薬品)と共同構成した「元の研究製造類」の医薬品を指す。国内市場では、「原研薬」は主に海外独資、中外合弁の製薬企業に集中している。
(出所:MENET 2010年11月22日)