最近、中国共産党中央委員会、国務院は「漢方医薬伝承とイノベーション発展の促進に関する意見」(以下、「意見」と略称)を発表した。「意見」では、漢方医薬サービス体制の整備、国民の健康維持と促進における漢方医薬の独特な役割の発揮、漢方薬品質向上と関係産業のハイクオリティな発展の推進、漢方医薬人材チーム育成への注力、漢方医薬伝承とイノベーションの促進、漢方医薬管理体制とメカニズムの改革という6つの面から20件の意見が提出された。
漢方薬の品質向上と関係産業のハイクオリティな発展を推進する面に関しては、「意見」では、以下のとおりに指摘された。まず、漢方薬材の品質管理を強化し、漢方薬材の生産品質管理規則を改正する。また、漢方薬材生産品質管理規則の実施に関する推奨政策の制定を模索し、漢方薬材向け第三者品質検定システムなどを整備させる。加工した漢方薬材と漢方製剤の品質向上を促進し、「中華人民共和国薬局方」における漢方薬基準(一部)の改正を速める。加工した漢方薬材関係標準システムを整備させる。臨床的価値をガイドラインとした評価モデルの確立を模索し、漢方薬上市後の評価にも注力する。
同時に、漢方薬登録管理を改革し、速やかに漢方薬登録分類を改善し、漢方薬審査承認管理規定を制定し、臨床的価値に基づく優先審査承認制度を実施する。医療機構における漢方薬製剤届出管理の最適化と規範化を実現させる。漢方薬品質安全監督管理の強化について、「意見」では、漢方薬生産企業の主体的責任を確実に遂行し、多部門による共同監督管理メカニズムを構築し、漢方生薬、加工した漢方薬材、漢方薬生産・流通全過程向け追跡システムの確立を模索する。漢方注射剤副作用モニタリングを強化する。
(出所:中国医薬新聞2019-10-29)