2013年2月18日、国家薬局方委員会張偉秘書長が執筆し、同委員会2013年度の重点業務を紹介する文章が『中国医薬報』に掲載された。その抜粋は以下のとおりである。
2013年、国家食品医薬品監督管理局に技術サポートを提供する重要な機関としての国家薬局方委員会は、医薬品標準管理法規・制度の制定、医薬品標準体系の整備、管理業務に関する新構想の形成、医薬品標準制定メガニズムの整備、医薬品標準を高める計画の徹底した実施、医薬品標準に関する情報プラットフォーム建設の加速化、医薬品標準の制定・修正・改善で医薬産業のレベルアップと製品構成の調整を促し、医薬品品質保証の水準を高めることに力を入れる予定。
国家薬局方委員会は、国家医薬品安全「十二五」企画の要求と国家レベル上級機関の指示に従い、以下の業務の実施に重点を置く予定。
医薬品標準管理法規制定と体制確立の加速化。国家レベル上級機関による「医薬品標準管理方法」の発表と実施に協力し、医薬品標準管理メガニズムを整え、医薬品標準化作業の手順を改善する。「医薬品標準化作業マニュアル」などの技術規範を発表し、医薬品標準化作業に対する技術指導体制を確立し、医薬品標準管理作業のレベルを引き続き高める。
国家医薬品標準化作業新メガニズムの確立への模索。企業の国家標準制定・修訂への参加を促進するための政策と措置を研究、制定し、医薬品標準関係研究機関の研究・業務能力の審査体制を確立する。入札募集・応募とプロジェクト管理の制度を導入し、国家が主導的な役割を果たし、企業を主体とし、医薬品検査機構、大学及び研究所が共同で国家医薬品標準の制定・修訂に参加するというメガニズムを確立する。
『中国薬局方』及びそのセットライブラリーの編集作業を確実に促進。2015年版『中国薬局方』の編集計画に従い、計画的かつ段階的に編集に関する各作業を推し進める。薬局方関係研究業務を積極的に実行し、「業務ポイントを掴み、課題設定をきちんと行い、検査をしっかり実施する」という原則に基づいて、2015年版『中国薬局方』のレベルを一つ上のランクに高める。
医薬品標準向上行動計画の実施を引き続き促進。プロジェクト審査メガニズムと評価方法を改善し、「国家医薬品標準向上作業」の経験と不足を全面的にまとめる。同時に、医薬品標準関係情報プラットフォームの建設に合わせて、国家医薬品標準化の歴史をまとめ、総括を行う。また、新版国家基本薬物目録の品目増補状況によって、速やかに増補品目に関する標準の向上計画を制定し、その実施を監督する。
品質管理体制認証(QMS)業務実施の加速化。医薬品標準管理作業の科学化、規範化と制度化を保証するために、品質管理体制認証業務の実施を加速し、業務手順を最適化し、業務実施の能率を高め、業績の向上を確保し、早く認証に合格するよう努力する。
医薬品標準関係情報管理プラットフォームの建設を加速。国家レベル上級機関による情報化実現計画に従い、医薬品標準関係情報管理プラットフォームのデザイン・構想と実施計画を改善する。内部の業務システムを開発すると同時に、業界と社会向けのサービス機能をより積極的に高め、動的管理の国家医薬品標準関係データベースを次第に確立してゆく。
医薬品標準関係の国際交流と協力を積極的に展開。品質と標準に関する協調性を持ち、統一的な技術プラットフォームを十分に活用し、『中国薬局方』の国際的な地位と影響力を絶えず高め、中国医薬品の国際市場競争への参加に、あるべき役割を発揮する。
試行中の医薬品標準を正式標準に昇格させる作業を速やかに実施。2012年の集中的なまとめ作業を経て、正式標準に昇格する予定の標準は合計3000件になった。国家薬局方委員会は業務の構想をよりはっきりとさせ、仕事の方法を革新し、仕事の質を保証し、仕事のペースを速める。
(出所:中国医薬報 2013-02-18)